------ 　傑作映画館　 ------

●　バトルシップ（原題：Battueship）
　　　監　督　：ピーター・バーグ
　　　出　演　：テイラー・キッチュ、浅野忠信、リアーナ、リーアム・ニーソン
　　　ジャンル：アクション（SF）
　　　2012年 　アメリカ

　昔は「宇宙人」は「悪い奴」ばかりだったけれど、「E・T」辺りからでしょうか良い宇宙人が増えたように思います。
　この映画は、昔風の地球侵略に来た「悪い宇宙人」との戦いを描いています。

注）以下、ネタバレだらけです！

【あらすじ】
　ハワイ・オアフ島沖での演習に、駆逐艦の乗員として参加していたアレックス大尉（＝テイラー・キッチュ）は、能力はあるのですがそれ以上に直情的で評判が悪く、演習後に懲戒免職されることになっていました。
　そこに、演習海域の近くに宇宙からの不明物体が落下し、アレックス大尉の乗艦を含む三隻が調査に向かいます。
　しかし、調査の最中に突然ドーム状のエネルギーフィールドが発生しその外にいた本隊と切り離され、姿を現した異星人の兵器に三隻中二隻までもがあっと言う間に撃沈されてしまいます。
　被弾して上官が死んだ為、残った一隻の指揮を執る事になったアレックス大尉は、救助した日本海上自衛艦艦長のナガタ（＝浅野忠信）と共に反撃しますが … 。

　最後は敵の旗艦と相討ちか！　というところでバリアが壊れ演習に参加していた空母の艦載機が救援に来てくれるのです！


【感想】　

「バトルシップ」のラスト間近。
地球人側の最後のバトルシップは、なんと博物館になっていた戦艦ミズーリ！

　戦闘シーンには、先ず相手が必要で、それも悪であった方が分かり易いです。
　問答無用で地球侵略に来た異星人が相手とくれば、もう地球を守るためにひたすら相手をやっつけるしかない訳で、とてもシンプルです！

　ただ、宇宙を押し渡ってきた異星人が人間の火器で次々と倒されちゃうのは「？」だけれど、ま、映画なんだからそんな細かい(？)事は気にせずにドキドキハラハラを楽しんでみれば良いのでしょう。

　ともあれ、戦争映画を作るには適当な相手、それも悪役が必要です。
　冷戦が融け、ハリウッドにとっては強い悪役がいなくなってしまったので、異星人を悪役に仕立て上げるしかなくなってきたのでしょう。
　戦艦ミズーリはアレックス大尉ら現代の兵士には扱いかねるのですが、演習のアトラクションに集まっていた退役兵（老人達！）の協力で動きだし、しかも装甲が厚くてちょっとやそっと被弾しても致命傷にはならないのです。

　私はこの作品を見て、日本の「宇宙戦艦ヤマト」を思い出しました。
　これって「ヤマト」のアメリカ版・海洋版じゃね？
　他にも，主役のアレックス大尉がチャラすぎるとか言われてるようですが…。
　ま、突っ込み処は置いといて、ドンチャンを楽しむ作品であって、それなりに楽しめる良い作品だったと思うのです。



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